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2017年5月11日

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今年の試験の雑感 その1

北海道出身ですが、暑さに弱くはない畑中です!
今日の東京の気温は27度?
まだ5月なのに、夏日です!

 

さて、公務員試験も本番真っ最中ですが、受験した皆さん、いかがでしょうか?
畑中も、問題が公開されている(持ち帰れる)試験を一通り解いてみました。
以下、雑感とまとめです。

 

国家総合職
判断推理は難しいというより、めんどくさい問題が多いですね。
でも、順序関係と位置関係は割と普通で、じゃんけんの問題も少し考えれば肢4の正解は簡単にわかるかな。
図形は、こんなんムリやろ~ってな問題もあれば、秒殺問題もありと、難易度に差があるように感じました(軌跡の問題は後述します)。
数的推理は比較的易しいというか、あまり面白くない!

 

警視庁Ⅰ類
操作手順のガチな問題が2問出たのはびっくり!
以前、Twitterに、「最小回数を求める問題は最小が答のときが多い」と書きましたが、どっちも外れてしまいました???
でも、ベストプラスをしっかりやって下さった皆さんは、2問とも解けましたよね。
今回の警視庁は、これと言って引っかかる問題もなく、難易度も例年通りかやや易しめではないかと思います。
懐かしいな~と思ったのは、№48の人口の問題。
このタイプ、昔よく出てたんですけどね。ここ十数年見てなかったなぁ…
久しく出ていないので、ベストプラスには載せていませんが、ワニ本には載っているかと思います。

 

東京都Ⅰ類B
相変わらず、どこかで見たことある問題ばっかり…
将棋の駒の問題は、2013年の試験では「81°」で出ていました。
私の知る限りでは、最初にこの問題を出したのは、2007年の地方上級ですが、東京都に気に入られたようですね(笑)
あと、正八面体の切断(一般方式の事務には出てません)は、2012年の東京都Ⅰ類Aの問題と同じです。
トップバッターの集合算も、昔はすごく難しかったんだけど、最近は割と普通で、今年の問題はけっこう易しいですね(計算がヤダけど)。
図形以外は、基本的な問題が多かった印象だけど、トータルすると例年並みでしょうか。

 

特別区Ⅰ類
やっぱり暗号は難しいですね。
でも、( )が濁点を表すことがわかれば2択ですね。
そこで止めた人も多いでしょう?
今回の特別区の問題は、全体的に妙に懐かしいというか…
畑中がこの業界に入った頃、つまり20年以上前に主流というか、当時のテキストに載っていたような問題が多いんです。
たとえば、単純な真理表(№13)、公倍数の個数を数える(№15)、円の軌跡(№28、後述します)とか。
他に、確率、濃度、速さも、「基本に帰れ!」ってな感じですしね。
そんなわけで、畑中的には、今年は超カンタンに感じましたが、皆さんはどうでしょう?

 

そんなわけで…
ここまでの4試験を見ると、判断推理で最頻出の「位置関係」が総合職にしか出ていない!
でも、順序、対応、試合はそこそこ出ていますね。
数的推理は、確率、整数などの頻出分野は健在! さほど変わった問題もなし!
マイナー分野では、警視庁と都ⅠBで仕事算と年齢算が出ていましたね。
あと、図形がちょっと難しい…。テクニックだけで解ける問題より、少し感覚的なものを要求しているようにも思えます。

 

最後に
総合職と特別区で出ていた軌跡の問題のポイントだけご紹介!
下の左図のような半径の比が2:1の大円と小円があり、小円が大円の内側を転がるとき、小円の円周上の点Pの描く軌跡は、右図のような直線になるんです。
総合職も特別区も、これさえ知っていればあとはカンタンに解けたでしょう。
参考書によっては載せているものもあるでしょうが、畑中の本には載ってません!
だって、こんなの全然出ていないし…
なので、ちょっとびっくりしたわけです。

 


警視庁と特別区の問題は、いまならクレアールさんのHPで解説が見られます。
これからの試験を受ける皆さん、参考になさってみてはいかがでしょう。

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